親の仇ほどにあたたかいあんかけ
枇杷を食う、 孫を笑わせられなくて
愛されているのに翼が生えている
目をつむれ俺が柘榴であるうちに
公安の監視下にあるほたるいか
わたくしが木魚であれば埒は明く
日本語であそばせたのが悪かった
万国旗だらけの部屋に通される
そうめんに許す時間はこれまでだ
ゆで太郎みんな幸せだといいね
ここで壊されて茂みに捨てられた パイロンが夜通し冷えている
つかわない手袋を編みあっていた 二月の味噌をいま空にする
例文の末尾かニラを捌くのは
そちらからこちらへ迫る海の底
脱法のトランポリンと聞いている
豚ばらにしろごまをふる以前以後
木耳が落語していてほんとです
必修のパトスをろばに拐われる
辛いハンバーガーのある走馬灯
スパートをかける味噌煮込みの命
満点は鮫のユキちゃんだけでした
学童に階段で抜きかえされる
衝動がわたしを野辺に泳がせる
かろうじて未練が雀の背にひかる
脱衣所で裸になるように哀しい
五月雨の暗やみにおそわる愛撫
さくらばな散るいま僕が愛おしい
草原の独りをなぜ造ろうとする
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